みなさんこんにちは。kogaライターの相馬はじめです。
みなさんはタコスやブリトーなどの、メキシコ料理を食べたことはありますか?
そして古河市に本場メキシコ料理を楽しめるお店があることをご存知でしょうか。
そのお店が古河駅西口から徒歩2分のところにある『メキシカンキッチン・バルバ(以下、バルバ)』。
バルバは古河市で唯一、本場メキシコ料理を提供しているメキシカンレストランです。
今回はバルバの魅力をより深くお伝えするため、オーナー・岩井航平さんに料理へのこだわりやお店を立ち上げたきっかけをお聞きしました。
古河市出身。
生地から手作りの本格タコスが看板メニュー。
2017年に古河市でメキシカンキッチン・バルバをオープン。現在は古河駅西口で営業中。
ランチ・ディナーに加え、テイクアウトにて本場の味を届けている。
「バルバマルシェ」や「古河駅前夜市」など、古河市を活気づけるイベントも主催。
古河市でメキシコ料理を食べるならココ。メキシカンキッチン・バルバ
──古河市で本格派のメキシコ料理が食べられるバルバ。現在提供しているメニューについてご紹介ください。
岩井航平さん(以下、岩井):当店ではタコスをはじめ、ブリトー、チリコンカンやケサディーヤなど、現地で食べられているラインナップをご用意しています。
料理と合うメキシコ産のビールやテキーラも取りそろえており、より本場の味と雰囲気を楽しんでいただけます。
もちろんお酒を飲まれない方でも、まったく心配いりません。むしろ今は食べるのを楽しみに来られる方のほうが増えています。
なにより僕自身も食べることが好きで、よりおいしい食事を楽しんでいただけるよう、日々レシピ開発・研究に力を入れています。
──お酒を飲まれない方にも訪れやすいのはうれしいですね。「頼まないと気まずい」と感じる方も居るかと思います。
岩井:「ふらっと気軽に立ち寄れるお店」と、思っていただけるとうれしいですね。
当店は、メキシコ料理に馴染みがない方にも訪れやすいお店です。
実際に来られるお客様の年齢層は20代〜60・70代まで幅広く、お一人さまから友人同士や家族連れ、宴会など利用シーンもさまざまです。
古河市内のみならず、市外・県外からも来られる方も多くいます。
「タコスは出来立てを提供したい」メキシコ料理へのこだわり
──やはり市外・県外から来られる方も多いのですね。本場メキシコ料理が食べられるお店は貴重であることが伺えます。バルバで提供している料理のこだわりもお聞かせください。
岩井:こだわりは、本場の作り方を忠実に再現することです。看板メニューのタコスをはじめ、生地(トルティーヤ)づくりから具材の調理法、使用するスパイスも厳選し、丁寧に作りこんでいます。
タコスの生地は、“マサ”と呼ばれるトウモロコシ粉に塩と水を加えて丁寧にこね、油を使わずに焼いています。
メインの具材である牛肉や豚肉は、ラードやスパイスと共に3時間以上じっくり煮込み、口の中でほろりとほどけるような、柔らかくジューシーな仕上がりです。
メキシコに行かずとも、古河市で本場と遜色ない味を楽しめることが当店の強みです。
──タコスの生地にはトウモロコシ粉が使われているのですね。具材へのこだわりも一貫していることが分かります。またテイクアウトも展開されていますが、なぜこちらのメニューにタコスはないのでしょうか。
岩井:「タコスは出来立てを食べてほしい」、その想いにつきます。特に初めてタコスを召し上がるお客様には、がっかりしてほしくありません。
トウモロコシ粉の生地は時間が経つと硬くなり、食感や風味が落ちます。具材やソースに含まれる水分により、生地が破れやすく食べづらくなります。
なのでタコスは、テイクアウトのメニューから外しています。

ランチメニュー:タコス2Pセット
──お客さんのことを考えられてのこだわりだったのですね。テイクアウトで注文できるブリトーやケサディーヤの生地は、タコスと異なるのでしょうか。
岩井:ブリトーやケサディーヤの生地には、小麦粉を使っています。小麦粉はトウモロコシ粉に比べ、時間が経っても柔らかさを保てます。たとえば、小麦粉で作られているパンは、半日から1日ほど経ってもおいしく食べられますよね。
当店では生地を使い分けることで、テイクアウトでも満足いただけるメキシコ料理を用意しています。ただわがままを言えば、どの料理もお店へ食べに来てもらいたいのが本心です(笑)。
メキシカンな雰囲気と居心地の良さを感じる店内
──出来立てを食べてほしい。これは多くの料理人がつねづね思っていることでもありますよね。お店で食べるほうが雰囲気も感じられますし。内装へのこだわりもあるのでしょうか。
岩井:すべてではないですが、店内に飾ってある民芸品はメキシコで購入したものです。自分の目で見て気に入った、思い入れのある品々です。
また、このお店がバルバになる前は元々居酒屋で、1階・2階も畳敷きの部屋でした。それを一変させるために、僕と妻との改装作業がスタートしました。
カウンターを除き、壁紙や畳など、自分たちで変えられるところは手を加えています。
床を板張りにしたり、メキシコらしい色鮮やかなタイルを貼ったりですね。
自分たちで改装していくのは正直大変でしたが、その過程を経たからこそ、今のお店には深い愛着があります。
──DIYがお店の雰囲気をより引き立てていると思います。そして2階があることを初めて知りました。
岩井:2階は貸し切りでの利用が中心ですが、1階が満席になったときにも使える状態にしています。
事前にご連絡いただければ、押さえておくことが可能です。
また個人的には、小さなお子さん連れのご家族にもご利用いただきたいと思っています。僕にも2歳の子どもがいて、外食の大変さにはとても共感しています。
2階なら貸し切りで、周りに気兼ねなく家族団らんのひとときをお過ごしいただけます。
お子様プレートもご用意していますので、お気軽にご連絡ください。

バルバのお子様プレート
──パパママにとってうれしい情報です。お子様向けのメニューがあるだけでも、お店に行くハードルがグッと下がりますよね。
「来店0人の時もあった」古河市でバルバを始めたきっかけ
──古河市でメキシコ料理の専門店を開こうと思ったきっかけもお聞きしたいです。
岩井:もともと生まれ育った古河市で「いつか自分のお店を持ちたい」、という気持ちがありました。
メキシコ料理を選んだのは、前職でアメリカに訪れる機会があり、その時タコスのおいしさに魅了されたからです。
また当時の日本では、メキシコ料理が浸透していなかったこともあり、これからブームが来るという予感もありました。
ただ僕は元々料理人ではありません。知識も技術もないまま、いきなり独立開業というわけにはいきませんでした。
その悩みを抱えていた時期に、下辺見にあった和菓子屋さん『ドラヤキワダヤ』のオーナーとお会いすることがありました。
話をする中で、「ウチのお店で夜の時間帯にやってみない?」とお声をかけていただいたのです。
こうして2017年にバルバは、夜営業のみでタコスとお酒が楽しめるメキシカンキッチンとしてスタートしました。
──ドラヤキワダヤのオーナーさんと出会わなければ、バルバは誕生していなかったかもしれませんね。当時の状況も教えてください。
岩井:お店の運営は基本的に僕ひとりで行っていました。その店舗での営業は約2年半。
場所はお世辞にもアクセスがよいというわけでなく、オープンも夜7時からと遅かったため、客足は少なかったですね。
ときには0人の日もありました。
それでも続けてこられたのは、気にかけて立ち寄ってくださる常連さんがいたおかげです。
駆け出しながらも楽しかったことが多く、今ではかけがえのない財産となる思い出です。
──バルバには岩井さんの人柄が欠かせないことが伺えるお話です。今の場所に移転したのはいつ頃なのでしょうか。
岩井:古河の駅前に移転したのは、2020年です。
実は以前ここが居酒屋だった頃からよく通っていて、マスターとは顔なじみでした。
ある時その居酒屋のマスターが体調を崩され、「お店を閉めようと思っているから、よければ使わないか?」と声をかけてくださったのです。
複雑な気持ちもありましたが、マスターのご厚意を無駄にしないためにも、今の場所で再スタートすることを決意しました。
「食べに来てよかった」と思えるお店に
──岩井さんにこの場所を使ってもらえていること、以前のマスターもきっと嬉しかったと思います。岩井さんが目指しているお店の理想像もお聞かせください。
岩井:どんな方にも「食べに来てよかった」と、よろこんでもらえるお店ですね。
家族や友人、カップルなど、誰かとご飯を食べるのって特別な時間だと思うんです。
そんなときに選んでいただけるお店にしたいですし、実際にそうなれていたのなら本望です。
──メキシカンブームも到来していますし、これから訪れる方もますます増えていきそうです。さらに岩井さんは「バルバマルシェ」など、古河市でのイベント開催にも積極的ですよね。
岩井:古河市を盛り上げていきたい気持ちが強く、その一環としてイベントを積極的に企画しています。
『バルバマルシェ』は、毎年春・秋に開催しています。
バルバを拠点に近隣の秋葉神社さんにもスペースのご協力いただきながら、フードやドリンク、農家さんの朝採れ野菜、ハンドメイドのアクセサリーなど、多彩なお店が並びます。
令和7年開催の『バルバマルシェ』お知らせポスター
(『バルバマルシェ』の様子は以下のInstagramからご覧になれます。)
他にも「古河駅西口おまつり広場」にて、『古河駅前夜市(よいち)』という音楽ライブやダンスが楽しめる、夜のイベントも開催しています。
20店以上ものお店が並ぶ、とてもにぎやかな催しになっています。
(去年の『古河駅前夜市(よいち)』の様子は以下の投稿をタップ。)
これからもバルバの料理やサービスには、とことんこだわっていきます。それと同時に「古河っておもしろいじゃん!」と、思ってもらえるような楽しいイベントもどんどん仕掛けていきます。
こだわり抜いたメキシコ料理と、古河を愛する心が詰まった『バルバ』で、おいしい食事と楽しいひとときを体験しに行ってみてはいかがでしょうか。
(ライター:相馬はじめ)
店舗情報
店舗名 | Mexican Kitchen(メキシカンキッチン)・バルバ |
住所 | 〒306-0023 茨城県古河市本町2-2-7 |
営業日時 | 火 11:30〜15:00/17:30〜23:00 水・木・金・土 11:30〜14:30/17:30〜23:00 |
定休日 | 月曜日・日曜日 |
電話番号 | 070-3996-0992 |
駐車場 | 3台 |
決済方法 | ・現金 ・QRコード ・クレジットカード ・交通系電子マネー |
公式HP | https://mk-barba.com/ |
バルバの最新情報はInstagramをチェック>>@barba.ko
古河駅前夜市>>@koga_ekimaeyoichi