みなさん、こんにちは。Koga.ライターの相馬はじめです。
今回は新旧古河の中核を担う図書館、古河図書館の魅力を深掘りします。
古河市内において屈指の蔵書数を誇る古河図書館は、平日・土日問わず古河市民に親しまれ利用される図書館です。隣接する古河第二保育所・ハローワークと同様に、子どもから大人まで、地域にとって欠かせない施設です。
また、古河図書館を紹介するにあたり、司書の鳥羽さん・古河図書館館長の稲葉さんにもお話を伺いました。お聞きした話を元に古河図書館の知られざる一面や便利な活用法など、幅広くお伝えします。
この記事を読んで、古河図書館をより身近な場所であることを知り、訪れるきっかけの1つにしてみてください。
蔵書数10万冊超えの古河図書館|大人・子どもに分かれた共有スペースあり
古河図書館は、古河市内の図書館・図書室で1、2の蔵書数を誇る図書館です。その数なんと10万冊以上。(令和5年度末時点)
館内には大人用と子ども用の共有スペースが設けられており、読書にふけたり調べ物をしたりと自由な時間を過ごせます。
大人用の共有スペースの席数は10席ほど。

学生・大人向けの共有スペース
子ども用の共有スペースは2ヵ所あり、赤ちゃん連れのママ・パパから園児、小学生にまで使われています。

子ども用共有スペース1

子ども用共有スペース2
約10万冊もの本がある館内はラインナップが豊富である一方、本を探すのに苦労することがあるかもしれません。
そのようなお困りごとにも対処できるよう、古河図書館では職員さん手づくりの館内マップを掲示しています。

職員さん手作りの館内マップ
目的の本や読みたいジャンルがあるときは、館内マップを頼りに探してみるといいでしょう。なお「なかなか見つけられない…」となった場合は、職員さんに気軽に声をかけてみてください。親身になって一緒に本を探し出してくれます。
職員さんと気兼ねなくコミュニケーションが取れるのも古河図書館の魅力です。
古河図書館の利用者層・混雑しやすいタイミング
古河図書館は、赤ちゃんから高齢者まで、幅広い年代の方が利用する図書館です。古河第二保育所とハローワークが併設されているため、ついでに立ち寄りやすいのもポイント。
混雑しやすいのは土曜と日曜で、特に利用者が多いのは午後2時から4時ごろとのこと。
一方で、平日には新聞を読みながら開館を待つ人や、閉館間際に駆け込みで本を借りていく人がいるなど、古河市民の生活を支えていることが伺えます。
司書の鳥羽さんは「古河図書館を利用する方々が交流する場となっているのもうれしい」と話します。
司書の鳥羽さんに聞いた!古河図書館で貸出が多い本
「古河図書館でよく借りられている本は何だろう?」そんな疑問を抱き、司書の鳥羽さんに伺いました。
近年、貸出回数が多かった一般図書・児童書は次の表です。
一般図書 | |
タイトル | 汝、星のごとく |
著者 | 凪良ゆうさん |
貸出回数 | 23回 |
児童書 | |
タイトル | ドラえもんの探求ワールドシリーズ |
貸出回数 | 20回 |
(調査期間: 令和6年4月1日~令和7年1月19日)
一般図書でもっとも貸出が多かったのは、凪良(なぎら)ゆうさんの著書「汝、星のごとく」です。
「汝、星のごとく」は、2023年本屋大賞・第168回直木賞候補作にも選ばれた話題作で、小説ファンからの支持が厚く、それは古河市でも同様であることがわかりました。
児童書では、ドラえもんの探求ワールドシリーズをはじめ、学習マンガ全般人気を集めています。
「ひみつシリーズ」といった小学生向けの学習マンガもよく読まれており、2つの棚にわたって取りそろえられています。

ひみつシリーズコーナー1

ひみつシリーズコーナー2
「新しい学習マンガは積極的に取り入れるようにしています」と、鳥羽さんは話します。この言葉からも、古河図書館が児童書コーナーの充実に力を入れていることが分かります。
読みたい本はリクエスト!古河図書館の便利な使い方
古河図書館に希望する本がなかった場合は、職員さんにリクエストしてみましょう。本のジャンルやタイトル、著者名などを具体的に伝えられるとグッドです。
希望する本が古河市内あるいは茨城県内の図書館に蔵書していれば、取り寄せてもらえます。もしどこにもない場合でも、そのリクエストは古河図書館が今後どのような本を取り入れるべきかの貴重な情報となります。あなたのリクエストが、図書館の蔵書を豊かにするかもしれません。
本のリクエストは、古河図書館にとっても市民のニーズを直接把握できるよい機会です。
「この作者が好きだけどなかなか見当たらない」「このジャンルの本がもっと読みたい」と思ったら、気軽にリクエストしてみてください。
古河出身の作家・郷土資料コーナー|人気少年マンガSPY×FAMILYも読める
古河図書館には、前回ご紹介した「中田公民館・図書室」と同様に古河出身の作家や古河の歴史や文化を伝える郷土資料のコーナーが設けられています。
永井路子さんや小林久三さんの著書はもちろん、古河図書館にしかない貴重な資料が並び、目で見て楽しめる古河の歴史写真集なども充実しています。活字が苦手な方でも手に取りやすいです。
さらに古河図書館では、古河出身の漫画家・遠藤達哉さんの大人気作品『SPY×FAMILY』も読むことができます。

遠藤達哉さんの作品コーナー(こちらの利用は館内のみに限ります)
古河図書館は過去の文学や歴史を伝えるだけでなく、いま活躍する古河出身の作家も応援しています。
持ち帰りOK!【リサイクル図書コーナー】
古河図書館では、リサイクル図書コーナーにて本を無料配布していることをご存知でしょうか。
取材時に「処分される本はあるのですか?また、どうされているのですか?」と、館長の稲葉さんに尋ねたところ、リサイクル図書コーナーを設けて配布していると教えていただきました。
リサイクル図書コーナーには、修復が難しくなった本や、新版と入れ替えになって役目を終えた旧版の本などが並びます。配布のタイミングは不定期なので、古河図書館を訪れるたびに、どんな本に出会えるかという楽しみがあります。
普段は手に取らないような作品や作家、ジャンルの本を読むきっかけにもなるでしょう。古河図書館へ立ち寄った際には、リサイクル図書コーナーをチェックしてみてください。
なお、本を持ち帰るときは職員さんへひと言お声がけするのを忘れないでください。
「読みたい」がきっと見つかる、古河図書館
古河図書館は豊富な蔵書により、一般書から児童書、雑誌、郷土資料まで幅広いジャンルの本があなたを待っています。常に親切な職員さんが居て、頼りにできることも心強いです。リサイクル図書コーナーでは、思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。
古河図書館は、あなたの「読みたい」をかなえる場所ですので、気軽に足を運んでみてください。
【動画あり】古河図書館までの道のり
古河駅東口から古河図書館までの道のり
古河図書館は、市内の図書館・図書室の中で唯一駅から歩いて行きやすい図書館でもあります。駅から徒歩10分ほどで着くので、休日に訪れてみるのもおすすめです。
古河駅から古河図書館までのルートは、以下の動画からご覧になれます。
ぐるりん号でも行ける!コースと停留所の案内
古河図書館には、ぐるりん号が2つのコースで巡回しています。
コースと停留所は以下のとおりです。
コース | 停留所 |
北コース | 古河図書館南 |
通勤通学コース | 古河図書館前 |
ぐるりん号が巡回する地域にお住いの方は、古河図書館へ行く際に活用してみてください。
詳しい路線図と時刻表は以下からご覧になれます。
(ライター:相馬はじめ)
【古河図書館の詳細情報】
■所在地・連絡先
住所: 〒306-0011 茨城県古河市東3丁目7-19
電話番号:0280-32-5299
■利用案内(図書館)
開館時間:9:00~18:00
休館日:月末整理日(月の最後の平日)
■アクセス
駐車場:駐車場完備(第二保育所・ハローワーク併用)
電車:古河駅東口から徒歩10分
バス:ぐるりん号「北コース・古河図書館南」「通勤通学コース・古河図書館前」
■詳細情報
ホームページ:https://www.city.ibaraki-koga.lg.jp/soshiki/hisyokouho/3/roke/tosyokan/1911.html
ぐるりん号時刻表:https://www.city.ibaraki-koga.lg.jp/soshiki/koutuu/3/16925.html