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古河七軒町通りにある蕎麦の名店、長寿庵さん。商店街で代々続くお店の魅力は【繋がり】にある。

元こがキラphotoクラブメンバーでkoga.ライターの福田です。

 

古河市民にとって「古河駅西口のお蕎麦屋さんと言えば『長寿庵』さん!」

と言われるほど、そのくらい名の知れた古河の名店ですよね。

 

今回は多くの方に長く慕われている「そば処長寿庵」さんを取材してみました。

そば処長寿庵

 

お店は七軒町通りの大聖院の入り口の横にあるので、お寺にいらした時に立ち寄って行かれる方も少なくないとか。

 

そんな長寿庵さんのスタートが運送屋だったということ、ご存知の方は少ないかと思います。

 

もちろん私も知りませんでした。

運送屋時代に従業員用に曽祖母が振舞われたお料理がもととなり、先代が築地の「長寿庵」さんで修業をされて、名をいただき、今のお蕎麦屋を開かれたそうです。

 

それから約60年、常連さんが「三代目!」と親しみを込めて呼ぶ若ご夫妻と先代のお父様と奥様、そして気さくな従業員の皆さんで切り盛りされる、素敵なお店なんです。

代々続く、お蕎麦へのこだわり

 

 お蕎麦へのこだわりは深く、若葉粉をつなぎに使うという珍しい手法を取り入れられているそうです。

 

若葉粉は蕎麦の葉を粉にしたもので、その鮮やかな色合いが、長寿庵さんのお蕎麦の特徴となっています。

香りも爽やか、そしてお蕎麦の味わいの絶妙なこと!

いくらでも、つるつるいけてしまいます。

 

そんな歴史とこだわりのある名店にもかかわらず

古いものと新しいものを両方受け入れようとする大らかさがありました。

七軒町通り

 

商店街にあるお店としてあり続ける

 

その一つが、お店を長く続けながら変わっていく街並みを受け入れている姿勢にあります。

昔は色々な店舗さんでにぎわっていた七軒町通りも、時代の流れと共に今はお店の数も減ってしまいました。

 

それを負のイメージと受け取らずに、「ハルツキ菓子店」さんを初めとした若い店主が新しく営み出した店舗を温かく見守りその流れでお店に来られる新規のお客様も快く受け入れられているんです。

ハルツキ菓子店さん

そんな新しいお店が近年増えてきていることに

「新しい風を感じる!」と言われた若女将の清々しいお言葉が、とっても印象的でした。

 

それでも長寿庵さんには、三代通われる常連のお客様が沢山おられます。長く愛してくださっているお客様の存在も、何よりの宝物だそうです。

 

引き継がれる味とこだわりの新メニュー

 

二つ目は、新旧こだわりぬいた、数多くあるメニューの存在です。

お店の看板メニュー「天もりそば」

人気のミニ丼とおそばのセット

 

王道の『天もりそば』やお得な『ミニ丼セット』、おかめの形に具材が彩られた『おかめ蕎麦』など、選べないほど充実しています。

そんな定番メニューだけでなく、長寿庵さんではご家族で3日食べ続ければお店に出す!という新メニューも盛だくさんです。

 

「チーズカレーうどん」

その新メニューの中でも癖になると人気のは、ご飯&うどん&カレー&チーズが組み合わさった、お蕎麦屋さんではめづらしい『チーズカレーうどん』も一度は食べてほしい逸品です

 

あわせて長寿庵さんならではの季節限定メニューも豊富です。

 

数ある季節メニューの中で、お店のおすすめが夏季限定の『夏あられそば』。

夏季限定メニューの「夏あられそば」

 

お蕎麦の上に夏野菜をはじめとした色とりどりの天ぷらが、あられのように散らされて、まるで宝石箱のようです。

 

「温故知新」〜素敵なメニューのオンパレードです。

 

商店街だからできるコラボメニュー

 

さらに長寿庵さんでは、道向かいの和菓子店「うえむら」さんを始めとした、古き良き繋がりも大事にされています。

 

うえむらさんはこちらも長年、常連さんに愛されている老舗和菓子店さんで、季節ごとのお品は午前中に売り切れてしまうことも多々あるとか。

老舗和菓子店の「うえむら」さん

 

そんなうえむらさんのお餅は長寿庵さんの『なべ焼きうどん』や『力うどん』

『おかめ』に使われているそうです。

 

「だからこのメニュー、美味しいんですよ!」

 

と、若女将は笑顔で語られていました。

 

まさに、ご近所同士のコラボですよね!

 

それにしても私・・・お餅を侮っておりました。

お餅は市販のものとそんなに変わりはないのでは??・・・と思っていたのですが、食べてみてもうビックリです!

絶妙なつき具合&伸び具合、もち米のお味も濃厚で、これぞ王道のお餅!!といえるくらい美味しいんですよ〜。

 

それが長寿庵さんのお出汁とコラボされているんですから、箸が止まらなくなりますね。

(ちなみにメニューに入ってるお餅も「うえむら」さんで購入できるそうです♪)

 

お寺のまちにあるお蕎麦屋さん

 

長寿庵さんにとっての変化の風となったのが、古河市で毎年、年の始めに開催され、1年中楽しめる「古河七福神めぐり」の存在なんだそうです。

 

イベント当日はもちろんのこと、数日前から神社仏閣めぐりをスタートされる方もおられて、その流れで長寿庵さんに足をのばす方もいらっしゃるとか。

お隣の大聖院さんの弁財天

 

地元の方はもちろんのこと、県外からのお客様との出会いも、心も体も新鮮な空気を運んでくれるそうです。

 

~長寿庵さんからのメッセージ~

 

定番のメニューの他、季節に合わせたメニューも取りそろえ、お一人でもご家族でも、皆さんで気軽に来られるお店です。

 

気取らず、実家に帰った気分で、ぜひ足をお運びください。

 

気さくな三代目ご夫妻の笑顔が、アットホームさを物語っています。

長寿庵三代目の気さくなご夫婦

 

長寿庵さんという存在は、古いものは守り続け、新しいものを飄々と受け入れて

お客様も作り手も冒険のできる、素敵な店舗さんです。

 

これからも古河市民の心とお腹を、あったかく満たして頂きたいです。

 

店内の風景

 

機会があれば古河の神社仏閣を散策した後、七軒町通りを拠点に美味しいお蕎麦を頂いて、和菓子のお土産や作りたてお豆腐を手に入れ、豆腐店向かいのカフェで珈琲ブレイク、洋菓子店でケーキに迷い~

 

そんな古河の小京都散策などいかがでしょうか。

 

あ!美男美女の三代目ご夫妻のスマイルは、無料で頂けますよ~。

 

(ライター:福田久美子)

 

長寿庵

古河市本町2-4-26

TEL:0280-32-0534

営業時間:午前11時~午後2時30分、午後5時~7時10分(ラストオーダー)

定休日:月曜日(また月2回、不定休あり)

HP: http://r.goope.jp/chojyuan/

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福田久美子

福田久美子

こがキラ photo クラブ2期生

こがキラ photo クラブ2期生。古河進学教室講師。子供さん達の個性とやる気を大事に「古河進学教室」の主任講師をしております。食べること大好き、寄り道散策大好き!立ち止まって迷ってもいいじゃないですか。未来を担う古河っ子達に、古き良き古河、新しき古河をご紹介できたらと思っています。

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